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The B grade ・・・

巨樹の記録 ≪地蔵のムクノキ≫

DSC_4595-1-sn7.jpg
NIKON D7000 + TAMRON 18-270mm/f3.5-6.3
(写真はすべてクリックで拡大)

前回のつづき・・・

≪土田のケヤキ≫の後は、同じ大淀町内にある巨樹の元へと向かう。

≪土田のケヤキ≫は町の天然記念物に指定され、看板などが整備されたそれなりにメジャーな存在。
しかし次の巨樹は、サイズもそこそこだしマイナー。
現に自分も、自転車で回るのに適度な距離感の巨樹としてついでに立ち寄る的位置付けだったから。


↓↓↓




DSC_4556-1-sn7.jpg

目印となる世尊寺に到着。

この世尊寺は江戸時代に整備縮小して再興されたもの。
かつては比曽寺と呼ばれ、大規模な伽藍を構えていたとか。
少なくとも飛鳥時代(7世紀後半)には存在していたとのことで、相当に歴史あるお寺である。
東塔の三重の塔は、1594年豊臣秀吉によって伏見城に移され、更に1601年には徳川家康によって
近江の園城寺(三井寺)に移建され、重要文化財の指定を受け現存する。



DSC_4559-1-sn7.jpg

世尊寺から北側に200m程進んだ先に、それらしい姿が見えてきた。
周囲は、日本の山間の集落らしい長閑な雰囲気である。



DSC_4562-1-sn7.jpg

行き来する人も車も無さそうだったけれど、邪魔にならないところに自転車を止め徐々に近付いていく。
一見して驚くようなサイズではない。
そのため、かえって冷静に向き合うことができる。



DSC_4566-1-sn7.jpg

ムクノキに寄り添うように祠が並んでいる。
これが名前の由来となったお地蔵さんだろうか。
もっとも正式名称ははっきりしない。
環境省のデータベースには、比曽地区の地蔵としか載っていないから。



DSC_4574-1-sn7.jpg

電線を除けば邪魔になるものは何もなく、生育環境は良さそうである。
根元からドンと立ち上がった幹は、堂々としており逞しい限り。
しかしその太さのわりに樹高が。



DSC_4577-1-sn7.jpg

残念ながら主幹は欠損してしまっている。
台風か、雷か、それとも何らかの理由で枯れたのか・・・。

これだけの巨樹であるから、地元の方々はその理由をご存じであろう。
以前訪れた≪国津神社のケヤキ≫の時のように、お話好きの地元民が通らないかなぁと期待したんだけれど、
まぁそううまくはいかないよねぇ。



DSC_4575-1-sn7.jpg

改めて根元に寄ってみると、ホウキなどの掃除道具が無造作に立て掛けられている。
お地蔵さんを含めた周囲の掃除に使うのだろうけれど。

こういう状況を見ると、地元の方にとってムクノキが御神木的な尊い存在ではなく、
とても親近感のある自然な存在であるように思えてならない。



DSC_4578-1-sn7.jpg

北側の幹には苔がビッシリ。
欠損した幹の部分を見なければ、このムクノキは元気そのもの。



DSC_4583-1-sn7.jpg

少し離れて、来た方の逆側からムクノキを見て驚いた。
こんな一面もあったのかと。

逆光というドラマチックな状況であったとはいえ、巨樹とその風景を見て絵的に純粋に惹かれたのだ。
太い幹が何本も欠損し樹としてのバランスは悪いんだけれど、この集落に溶け込む姿はとても印象的で、
心に残るシーンとでもいうのか。



DSC_4615-1-sn7.jpg

カメラを縦にしたり横にしたり、近付いたりもっと離れたり、この後も何枚もシャッターを切ってしまった。
『おお~』とか『むむむ』とか、声にならないような感嘆の呻き(?)を発しながら(笑)。

この記事を書いている今もまたこの時の思いが蘇ってきている。



DSC_4599-1-sn7.jpg

そして恒例の自分比較。



DSC_4605-1-sn7.jpg

そして気に入った場所からも(笑)。


≪地蔵のムクノキ≫

幹周/7m、樹高/15m、樹齢/300年以上

データベースでは幹周6.19mだったけれど、目測では7mはあるように感じた。
他の方が実測したところ7.1mという記述も見つけたので、ここでは7mとしている。

巨樹はその場に足を運んで、自分の目で見て感じてこそなのだと改めて思った次第。
ネットや図鑑でそのサイズや写真を見ているのも楽しいけれど、やっぱり実物は全然違うからね。



DSC_4617-1-sn7.jpg

紅葉の名残りを楽しみつつ、アップダウンのある道を進む。



DSC_4619-1-sn7.jpg

車を停めてある場所まで戻ってきた。
後は車に積み込んで帰るだけ。
この日もお疲れ様である。
購入から随分経ってヘタってきている部分もあるけれど、コイツのお陰で楽しみが広がっている。

さて、次はどの巨樹に会いに行こうか・・・。



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テーマ:花・植物 - ジャンル:写真

  1. 2018/01/30(火) 21:00:00|
  2. 巨樹の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

清々しさと充実感を一緒に味わえるような探訪記、いいですね!
幹周囲7メートルのムクノキ……これも貴重ですね。
ひらけたところにあってもこれだけ立派に見えるのだから、やっぱり巨樹と呼ぶにふさわしい存在感を感じられたと察します。
折れてなければもっと壮大な感じだっただろうなとも思いつつ……現在の姿も、反対側に今はなき大枝のまぼろしを感じさせるかのようで味わい深いです。
勝手な想像ですが、この場所はかつて豪農とか名士の屋敷でもあったのではないかなと。
その敷地を守るようにして生きていたムクノキだけが今は残っているのではないか……失われた半身とともに、かつての風景をも幻視できそうな雰囲気だと思いました。

よく動き、よく食う。爽快ですねえ!(笑
  1. 2018/02/03(土) 23:12:25 |
  2. URL |
  3. 狛 #OP.fI0wQ
  4. [ 編集 ]

> 狛さん

勝手な想像、それあり得ますね。
古いお寺の周囲には、その土地の名士や豪農の住まいがあってもおかしくない
というか、そう考える方が自然かもしれませんねぇ。
もしくは、かつての荘厳なお寺の境内に存在していたのかもしれません。
こういう妄想を楽しめるのも巨樹探訪の醍醐味ですよね(笑)。
我々人間の寿命からは想像も出来ないほど年月を重ねている訳ですから、
大枝が折れてしまったこともこの巨樹からすればたいした事件ではないのかも。
そう思えるほどに存在感ある逞しいムクノキでした。

よく動きよく食う。
いや、食べるために動いているというのが正しいかもしれません(笑)。
  1. 2018/02/04(日) 22:01:59 |
  2. URL |
  3. RYO-JI #-
  4. [ 編集 ]

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