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The B grade ・・・

巨樹の記録 ≪青田の大カシ≫

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NIKON D7000 + TAMRON 18-270mm/f3.5-6.3

9月は本当に雨ばかりで、これまでで最も写真を撮らなかった月になったかもしれない。
そんな9月末、長雨の隙をついて久しぶりの巨樹巡りへ。

この日の目的地は、三重県松阪市。
そう、三大和牛のひとつとされる松阪牛のあの松阪である。

とはいっても、松阪牛にお目にかかれるようなお店がある筈もない山間部。
もしあったとしても、高価すぎて頼めない(笑)。


↓↓↓




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奈良から松阪市へは、国道166号線で結ばれている。

その県境には、関西で冬に霧氷や樹氷を見ることができる登山先として有名な高見山があり、
松阪市に入ると、写真のような高所にある長いループ橋を下ることになっていて、
ハンドルを握る手におおいに汗をかく。



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しばらくして国道から逸れ、栃谷集落を通り抜け、ひと気も対向車もまったくない狭い山道を進んでいく。
本当にこの道でいいのか不安になった頃、ようやく≪青田の大カシ≫と書かれた緑の看板が。

分岐の左側へは、さすがに車では厳しそうなので、道路脇の空地に駐車して徒歩で行く。



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事前情報によると、大カシは廃屋の奥にあるらしい。
これがそうだと判断して奥に進む。



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うん、間違いなく廃屋。
しかし、まだそれほど傷んでいるような感じはしない。



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振り返って。

そして、このあたりから何だか嫌な感覚に襲われる。
自分は霊的なアレには全然疎いし、そういう感覚ではない。
むしろ、薄暗い山奥で迷子になってしまったら・・・というような不安感。

加えて、何気なく見てしまった。
携帯が圏外・・・。

更に、思い出してしまった。
あの国道沿いにある、クマに注意の看板・・・。

こうなると、それまで全然気にならなかった物音に敏感になる。
人工的な音は聞こえないが、自然の音は結構している。
ギャーと聞こえる鳥か何かの鳴き声にビクッとしてみたり。

念のため、三脚を伸ばしておく(笑)。



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少し冷静になって周囲を見回すと、≪青田の大カシ≫の案内板があった。

そして、その後ろ。
急斜面の先にそれは存在した。



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看板の後ろから見上げて。

上から重いものにのしかかられているような物凄い圧力を感じた。
もうこれ以上、近付いてはいけないような気持ちにすらなる。

しかし、せっかく来たんだし、意を決して近付くことに。



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緩い斜面の方から迂回。

長らく続いた降雨の影響で、巨樹自体が限界まで水を含んでいるのであろう。
そのせいで幹の色も黒く変色している。



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空洞や朽ちた部分も目立つ。
しかし、それが表情豊かというか、一層凄みを増しているように見える。



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斜面を更に登って上から。

右下に廃屋が見える。
足を滑らせて落ちてしまい、怪我して動けなくなってしまったら。
恐らく発見されないまま・・・。

コワッ。



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樹齢は不明とのことだが、気の遠くなるような年月が経っていることは明らか。
古木ならではの風格がある。



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上部の枝や葉は、まだまだ力強い。



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恒例の比較。

ややペッピリ腰なのは、写真で見る以上の斜面であるのと、
水分を含んだ深い落ち葉で足元が滑るから。

決していまだにここの雰囲気にビビッているのではない(笑)。

そして何故かピントが甘い。
三脚を使っていたり、カメラもフルオートなので、油断して適当に撮ってしまったのだろうか。
自分の悪いクセである。



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幹周7.37m、樹高20m。
全国的にみても、トップクラスのサイズであるアカガシ。



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周囲の雰囲気や、この日の条件、そして巨樹そのものに当初は飲み込まれてしまった感が否めない。
もっとゆっくり見れば良かったかとも思う。

しかし、あの独特の何ともいえない緊張感を持って巨樹と向き合える時間は貴重。
それを存分に味わえた、圧倒的な凄みがある巨樹であった。



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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

  1. 2016/10/03(月) 21:26:34|
  2. 巨樹の記録
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

自然の神秘。
御神木にしたいですなあ。
  1. 2016/10/03(月) 22:15:01 |
  2. URL |
  3. Masa #bhhZubZs
  4. [ 編集 ]

> Masaさん

コメント有難うございます。

自然の偉大さを再認識しました。
寺社にあれば間違いなく御神木になっていたでしょうね。
  1. 2016/10/04(火) 21:11:42 |
  2. URL |
  3. RYO-JI #-
  4. [ 編集 ]

あ、これは怖いタイプのカシの樹だ……(笑)。
実は僕もこの夏、カシの巨樹を見てきたんですが、怖いのとそうでないのがありましたよ、やっぱり。
でも、カシで幹周7メートル超えるって、ほんとなかなかない規模でしょうね。
確か僕が見て来たのは6メートル弱クラスでした。
しかし、ほんとにこの周囲環境……訪れる人も居なさそうですが、樹にとっては良いのか悪いのか。

  1. 2016/10/08(土) 20:44:51 |
  2. URL |
  3. 狛 #OP.fI0wQ
  4. [ 編集 ]

> 狛さん

あっ、やっぱりわかります?
さすがですね(笑)。
そう、これは完全に怖いタイプの巨樹でした。
一度そう思うと、その場にいることさえ出来なくなるくらいでした。
近付くまでにかなりの葛藤がありましたよ、実際に・・・。
本当は見に行ってはいけないような雰囲気でしたから。
樹にとってはどうなんでしょうねぇ。
人間なんてちっぽけな存在でいちいち気にしていないのかもしれませんね(笑)。
6m弱クラスでもカシは存在感あるでしょうね。
ましてや怖いタイプの方は(汗)。
  1. 2016/10/08(土) 21:02:46 |
  2. URL |
  3. RYO-JI #-
  4. [ 編集 ]

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