
PENTAX WG-3 GPS
昨日の記事の続き。
≪桜実神社の八ツ房杉≫を後にし、いよいよ16本杉の≪高井の千本杉≫へ。
しかし、八ツ房杉に会って興奮した心を静めるのと、空腹だったので(笑)、
途中にある自転車でも立ち寄れそうなcafeへピットイン。
昭和初期に建造された旧小学校の木造校舎を利用したcafeで、ノスタルジックな
雰囲気に包まれながら美味しいランチをいただく。
そして心もお腹も落ち着いたところでようやく千本杉を目指すことに。
国道から逸れ、少し進むと見上げるような急坂が出現。
↓↓↓

このドーナツ印のコンクリート路面は、自転車乗りが恐れる激坂のしるし。
14~15%くらいの斜度の坂を歩くようなスピードでゼェハァ言いながら登っていく。

坂の終わりが見え始めた頃、左手に案内版を発見。
そこで停まればいいのだが、自転車乗りの習性でとりあえず坂の頂上まで登る(笑)。
さて、この千本杉は伊勢本街道沿いにある16本の杉が合体した巨大な木。
もともとは井戸杉として、井戸の周囲に杉を植えて水を集める役割で植えられたとのこと。
また、弘法大師・空海が室生山へ登った際にこの場所で弁当を食べ、その箸を地に刺したところ
生育したという伝説があり、地元では霊木としてあがめられているそうな。

訪れた人がまず目にするであろう距離、角度から。
あまりの大きさ、枝の数、合体具合に言葉が出ない。
思考もしばし停止していたようで、ただただそこに佇んで見上げるのみ。



一旦前を通り過ぎて、遊歩道に沿って裏側へと続く道を進む。
離れて見ると少し気持ちが落ち着いてきたのがわかる。
最初に目にした時はあまりにも距離が近過ぎ、いきなりドカーンと目の前に出現した感じ。
巨樹は遠くから認識し、徐々に距離を詰めていく方が冷静に会えるのだ。

裏側(上側)から見ると、その太さ、合体具合が尚良くわかる。
もう樹の壁にしか見えない。
というか、自分が目にしている光景が信じられないレベルである。

ハイキー気味に撮ってみた。
というのは嘘で、千本杉のスケールの大きさの前ではそんな小細工をしようとも思わない。
いや、そんな余裕が自分にはないだけか(笑)。

樹の周囲には、立入禁止の張り紙とロープがあった。
しかしかなり緩い感じというか、甘いディフェンス具合なので簡単に突破できるだろう。
実際に踏み固められたような場所もあり、突破する人もいるのだろう。
もちろん私はロープの外から見るだけ撮るだけに留めておいた。
幹周は25m、樹高は45m、樹齢は約600年。
実は≪桜実神社の八ツ房杉≫と≪高井の千本杉≫には二度会いに行っている。
一度目は自転車&フィルムカメラで行ったのだが、現像してみるととてもヒドイ仕上がりだった。
ここに掲載できるような写真は一枚もなく、後日二度目に車&デジカメで行ったのだ。
よって今回の記事の文章は一度目、写真は二度目のものである。
それにしてもどちらの巨樹も二度目だからといって感動が薄れることもなく、
むしろ二度目の方が滞在時間が長かったくらいである。
そして私の撮影スタイル(というほどのもんでもないけど)での巨樹撮りにはフィルムではなく、
デジタルが圧倒的に有利だと実感した次第。

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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真
- 2016/02/06(土) 20:49:33|
- 巨樹の記録
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
> うっしーさん
ありがとうございます!
男にとっては、「かっちょいい」は永遠に嬉しい褒め言葉です(笑)。
「マジカル・ミステリー・ツアー」のジャケ写を想像するなんて
さすが音楽好きのうっしーさんですねぇ。
私、全然知りませんでした(汗)。
早速調べましたとも。
確かになんかそんな感じしますね(笑)。
- 2016/02/07(日) 21:32:03 |
- URL |
- RYO-JI #-
- [ 編集 ]
な、なんじゃこりゃああ!!
写真が載っている本も持っていますが、RYO-JIさんの撮られた写真を見て、想像以上のたいへんな樹だとびっくりしました。
二度訪ねられたとのことですが、写真にも衰えない興奮が写っている気がします。
多くの樹が癒着した、という、それだけではない、というかただ事ではないものを感じますね。
八房杉はまた違った感じで、あっちは一本が別れたというような樹じゃないかと思います。
すごい迫力。
樹の撮影に関しては、昔は中判カメラが合ったでしょうが、今はデジタルに限りますね。
これこそ高画素のしっかりした画質で残しておきたいと思う被写体です。
- 2016/02/14(日) 12:30:55 |
- URL |
- 狛 #OP.fI0wQ
- [ 編集 ]
> 狛さん
なんじゃこりゃああ!!でしょ(笑)。
実は私も行く前に調べた時に画像を見ていたんですが、
実際にこの目で見るともう全然別物。
これくらいだろうっという想像を完全に上回ってましたね。
こんな樹がほとんど誰にも知られずに存在しているのが
なんだか勿体無いような気がしてなりません。
巨樹は山の中など暗い所に多いのでフィルムだと三脚必須ですね。
そうなるとなかなか大変なのでやはりデジタルになりますが、
それでも実物の凄さを表現できる写真はなかなか撮れません(汗)。
- 2016/02/14(日) 20:42:13 |
- URL |
- RYO-JI #-
- [ 編集 ]